創業と2つの大阪万博

創業と2つの大阪万博

当社は、創業の2年後に開催された大阪万博(EXPO‘70)と深い関わりがあります。経済や技術の発展が目覚ましく、日本中が活気にあふれていた時代に行われたこの大規模イベントは、当社にとっても事業成長の大きなきっかけとなりました。また、55年の時を経て二度目の開催となった大阪・関西万博(EXPO2025)にも、協賛企業として参画しました。

創業と大阪万博(EXPO ’70)

高度経済成長期の最盛期とされる1960年代は、1964年の東京オリンピック開催や、それに向けて社会インフラの整備が急ピッチで進められたことから、日本中が好景気に沸き、消費も拡大していました。そうした活気にあふれた社会において多くの若者が起業の志を持ち、日本グリーンパックスの創業者、辻剛正もまた、サラリーマンとして楽器の営業販売に携わりながら、「何か自分で商売を始めたい」という気持ちを持っていました。起業の機会は、辻が31歳の時、「内側に防水防湿加工を施した紙の重包装袋」という新しい商品が、高度経済成長に伴って需要が増えていたセメント原料の保管・流通用に開発されたことで訪れます。この新しい商品を、当時都市部で問題になっていた家庭ごみの回収効率化と衛生環境の向上に活用できるのでは、というアイデアをひらめいたことで、G-Placeの前身となる日本グリーンパックスの創業にいたります。

  • 創業者 辻剛正(当社創立30周年記念式典にて)

    創業者 辻剛正
    (当社創立30周年記念式典にて)

  • 辻剛正により掲げられた「社訓」

    辻剛正により掲げられた「社訓」

創業当時に広く使われていたコンクリート製ごみ箱
創業当時に広く使われていたコンクリート製ごみ箱

当時の家庭ごみの多くは生ごみで、家の外に設置してあるコンクリート製のごみ箱に集められ、収集を行う清掃作業員は、手作業で中からごみを掻き出して集めていました。経済成長に伴ってごみの量が増えたのに対し、家庭ごみの収集方法は従来のままであったため、結果的に害虫や害獣の被害が増加し、特に都市部の住宅地で、衛生環境が悪化する問題が起きていました。各自治体は、対策として家庭に害獣を捕獲するかごや殺虫剤などを配っていましたが、辻はこうした自治体に対し、根本的な対策として家庭ごみを袋を使って回収する方法への切り替えを提案しました。衛生的かつ効率的なごみ収集とともに、清掃作業員の労働環境改善にもつながるこの回収方法は、創業地のある関西圏の自治体に徐々に導入されていきました。

大阪万博

創業から2年後の1970年、大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)が開催されました。会場内で使い捨てプラスチック容器の使用が禁止された大阪万博において、ごみの収集処理に使われたのが、当社がすでに販売に着手していた紙製のごみ袋でした。当社はこの紙製のごみ袋の販売を通じて、大阪万博会場におけるごみの回収、延いては衛生と美観の保全に一役買い、また袋を使った衛生的かつ効率的なごみの回収方法は、多くの来場者の目に留まりました。
結果、大阪万博は袋を使ったごみ収集が自治体を通して全国に広まるきっかけとなり、当社の事業も全国に展開していきました。この、ごみ袋の販売に関連して発展した自治体向けの業務支援は、今日も当社の基盤事業として続いています。

大阪・関西万博(EXPO2025)

SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献を目指して開催された2025年の大阪・関西万博(EXPO2025)に協賛企業として参画し、食品ロスの削減に貢献するサービスを運営しました。また、当社のジェンダー平等に寄与する企業経営が評価され、大阪・関西万博ウーマンズパビリオン内で開催されたイベントで表彰されました。

①万博タベスケ
創業当時に広く使われていたコンクリート製ごみ箱

①万博タベスケ

大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に共鳴し、未来社会の実験場たる万博会場にて、食品ロス削減を目指すWebアプリ「万博タベスケ」を運営しました。これは、自治体向けのフードシェアリングサービス「タベスケ」の仕組みを活用したもので、会場内の食品販売事業者が消費期限が近付いた商品を通常よりも安値で出品し、購入希望の来場者が予約できるというサービスです。
その結果、全期間(4/13~10/13)で以下の成果を達成しました。
出品個数:6,596 個
購入個数:5,799 個
成約率:87%
ユーザー登録数:28,342 人
この仕組みは、利用者と食品販売事業者の双方に費用負担がないことで、今後もイベント会場や公共施設等での導入が見込める点や、定量データが取得できる点が評価され、博覧会協会の「持続可能な取り組みに関する表彰」(資源循環部門)に選出されました。

>プレスリリース

大阪万博

②「女性の健康フレンドリー
 企業大賞2025」特別賞を受賞

当社は、大阪・関西万博ウーマンズパビリオンで開催された「地球女性からだ会議®︎2025」にて、一般社団法人シンクパール主催の「女性の健康フレンドリー企業大賞2025」特別賞を受賞しました。
本アワードは、「誰もが性別にかかわりなく個性や能力を発揮し活躍できる社会」を目指し、従業員の心身の健康を守りながら挑戦し続ける企業を表彰するものです。当社は、「女性の健康フレンドリー企業宣言」を行った約40社の中から選ばれました。
受賞理由は、次の通りです。
・トップのコミットメントと施策の柔軟性の観点から中小企業がモデルにしやすい施策推進をされていること。
・設計が適正化されているため使われる制度となっていること。

>プレスリリース

社会ニーズに応える事業創出の歴史

高度経済成長期は、環境破壊と公共衛生が大きな課題として私たちに突き付けられた時代でもあります。日本グリーンパックスの創業は、まさに公害対策基本法が制定された1967年の翌年でした。自治体によるごみの収集事業の効率化・衛生化を目指して紙製のごみ袋を販売する事業からスタートした当社は、以降も、さまざまな視点から世の中のニーズを見つけ、それに対するソリューションを生み出していく、という実践の結果として数多くの事業が生み出され、現在へと受け継がれています。

事業創出の歴史