プレスリリース

無料ごみ分別辞典サイト構築サービス「ごみサク」に、AIチャットボット機能を追加する実証実験を開始しました

当社が提供する自治体のごみ分別辞典サイト構築サービス「ごみサク」に、AI(人工知能)技術を活用したチャットボット(自動会話プログラム)の機能を追加する実証実験を、20171016日に開始いたしました。





 「ごみサク」は、地方自治体の円滑で効率的なごみ収集をサポートすることを目指し、自治体が家庭ごみの適切な分別方法やリサイクルルールの情報を提供できるようにすることで、不適正排出を防ぎ、ごみの排出量を削減することを支援するサービスです。
このサービスにより自治体は、適切なごみの出し方を品目毎に検索できるウェブサイトを、無料で構築・公開できます。構築に当たっては、専門知識や専用ソフトは不要で、自治体の担当者の方が簡単にごみ分別辞典サイトを構築し、公開できます。また、構築段階から運用維持まですべて無料でお使いいただけます。






「ごみサク」のサービス詳細にいてはこちらをご確認ください。http://gomisuke.jp/gomisaku.html

現在、43の自治体がこのサービスを利用してウェブサイトを構築・公開しており、新しいAIチャットボットはこれらすべてのサイトに実装されます。なお、同一企業が開発したAIチャットボットを40以上の自治体が提供するのは、過去最大規模となります。(2017年10月16日時点、日本グリーンパックス調べ)

「チャットボット」とは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボットの略)」を組み合わせた言葉で、AIによる自然言語処理を活用した、自動会話プログラムです。

■AIとは:
Artificial(=人工の) Intelligence(=知能)の略で、文字通り「人工知能」を指し、人間の脳が行っている知的な作業を模した、知的な情報処理をするシステム・機械やその技術であると定義されています。
■自然言語処理とは:
コンピューターに何らかの処理を命令するプログラミング言語とは異なり、人間同士が日常的に使っている自然発生的な言語(=自然言語)を使ってコンピューターに情報処理の指示を出す技術のことを言います。

AIチャットボットは、大手物流会社や、イーコマース(ネット通販)などでもウェブサイトやスマートフォンを介して一般に提供されており、近年のAI開発の中でも急激に普及し始めている分野です。

「ごみサク」に実装されるチャットボットは、自治体毎に異なるごみの出し方について、会話形式で回答してくれます。

例えば「布団を捨てたい」と入力すると、布団の種類を特定するためにAIが質問を返してきます。表示される候補の中から「こたつ掛け布団」を選ぶと、分類が「粗大ごみ」であることを回答し、処理の際にかかる費用や、粗大ごみ受付センターの電話番号もあわせて表示してくれます。
なお、入力が漢字でなく、ひらがなやカタカナであっても、捨てたい品目が「布団」であることを認識し、同様に会話を進めていきます。



 

通常の分別辞典では、例えば「缶」といった大まかな種類を入力して検索した場合、素材の違いによる「アルミ缶」「スチール缶」などの候補や、「茶筒缶」「スプレー缶」「カセットボンベの缶」といった用途による候補など、一覧に表示される多くの候補を見ながら絞り込む必要があります。一方チャットボットでは、あいまいなワードで検索をした場合でも、AIが候補を絞り込んで提示してくれるため、捨てたいごみの種類の特定が容易になり、利便性が向上します。

なおこのチャットボット機能は、「ごみサク」システムの拡張機能として実装されるため、「ごみサク」を使ってごみ分別辞典を構築・公開している自治体に無料で提供されます。また、市民も無料でこのチャットボット機能を利用することができます。


当社は、新たな取り組みとして、他のコミュニケーションツールと連携してごみの出し方をお知らせするサービスの開発・提供を検討しています。また、ごみの出し方に関わらず、地方自治体の業務を改善し、より効率的にするためにAIを活用していく考えです。